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カテゴリー "八木香保里" の記事

わたしの10年

好きではじめた仕事を辞めた年、写真への興味が薄れていった年、少しずつ色んなことを諦めた年、それが10年前でした。

お世話になった写真屋さんが廃業を決め、「これからどうしようかな」と途方に暮れていたときに出会ったのが戸越銀座商店街にあるフォトカノンさん。フジカラープラザからリニューアルして間もない頃、それも同じ10年前のことでした。

カメラを持ち歩くことすらしなくなった私が「展示をしてください」と声を掛けられたのも、同じ10年前。私にとって2008年はとても大きな転換期だったことを、10年後の今、また振り返っています。「いつ何が起こるかなんて、分からないもんだな」と。


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出会ってから今もずっとお世話になっているお店は、今年の10月10日でオープン10周年を迎えます。お店のドアを初めて開けてから10年…これからもよろしくお願いします。



公募写真展
フォトカノン戸越銀座店 10周年の10月10日展
2018年9月28日(金) - 10月10日(水)
10:00 - 20:00 木曜休
東京都品川区戸越2-1-3

写真展 公式ホームページ
https://photokanon101010.wixsite.com/main
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うつろう

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「今年の春は早くやって来たね」とか
「あっという間に桜が咲いてしまったね」とか
そんなことを話す機会が多い今年、
そろそろ一年の半分が終わります。

「これを撮るぞ」と意気込むことがさほどなく
「ここへ行きたい」と切に願うこともないので
レンズを向けるのは専ら日々の何かしら。
生活の気になる風景を気が向いたときに撮っています。

特別なものや非日常への関心が薄くても
季節が移ろえば写真に写るものにも自然と変化が現れます。
写真はそれを目に見えるかたちで教えてくれますね。

少ない枚数でも、それらを見返していくうちに
自分の視点の偏りが分かってくるのもまた
写真の楽しみ方の一つだ、と考えるようになりました。


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東京は、梅雨に入ったあたりから
本来の季節の落ち着きを少しずつ取り戻しているように思います。
雨が降り、太陽が時折顔を出し、また雨が降る。
その繰り返しの先に待っているのはじりじりと暑い日々。

一年の残り半分、私はどんな風景を撮るのでしょうか。
今年も日本に夏がやってきます。心してかかりますかね。

地球へもどっていく私

「草」をテーマに初めて制作、展示をしてから五年が経ち、
今年東京で二度目の草の写真展を開催することになりました。

自分がどんなものを好きで撮っているのかよく分かっていなかったとき、
気に入っている写真を選んで、並べて、選んで、並べて…を繰り返し
最後に残ったのは植物が写っているものばかりで。
そのなかでも群を抜いて多かったのが、草の写真でした。

今でも外に出ると、目線は自然と下を向いています。
地面にウエストレベルのカメラを直接置き、ひざまずいてファインダを覗く姿に、
「草になろうとしている」とか「土になろうとしている」とか
「地球へ戻ろうとしている」とか言われます。
なんだか妙に褒められているような気持ちになってしまいます。笑

今回の個展では、五年間で撮影したもののなかから選んでいます。
これまで何度もお見せしたことのあるものも、一度も公にしてこなかったものも
共に楽しんでいただけるような構成の展示にしています。

作品を見終えた後、思わず下を向いてしまいたくなるような
そんな風に楽しんでもらえるような機会になれば嬉しいです。



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八木香保里 写真展 「草のね」
2018年5月3日(木) - 5月27日(日)

うつわと、暮らしの道具 パルケ
東京都品川区小山6-21-20
http://parque-tokyo.com/

話をしよう、もう一度。

決心してどどんと定め
「これに向かって突っ走るぞ」という性格ではありません。

暮らす日々に時折現れる「考える」機会に立ち止り、
いつもなら「駄目だ」と決めつけるところを
「とりあえず」とアクションを起こす。
動いたことから生じる新たな課題を解決してみる。

写真に関しては、そんな単純な繰り返し。
撮影よりも過去の作品を見直す機会が多い一年。
気がつけば貴重な経験をさせてもらうことができました。


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今年の年賀のご挨拶に用意した写真です。
特に力強い目標も何も無かったのですが、何となくこの一枚が
当時の私にはしっくりきたようです。

話をしよう、もう一度。

写真を選んだときに浮かんだ言葉。
「こんな感じの一年になったらいいな」と感じ、その想いを
忘れないまま今も大して変わらないので来年もこのままです。

でも、言いたいことは同じでも、言葉選びは少し変わったかな。
どう変わったのかは、また来年この場でお話しようと思います。

撮ることだけが「写真」じゃない。

「最近あまり撮ってない」と思いながら、
そのことに対して危機感を抱かない。

「メインの機材は?」に即答できず、
「現状、スマートフォンです」と答えてしまう。

フィルムを入れて撮り切るまでに一年以上かかってしまった
カメラが何台もあり、少しずつ撮って中身を空にしている。

「何を撮ったらいいのかな」と自分に問うときに
「何を撮っていたかな」と同時に問うことが多く、
結果として今年はこれまで撮影したもの、制作したものを
見直すことに費やす時間が増えている。

だからなのか、
最近あまり撮っていないし、それを気にもしていない。

三年前に制作をはじめた作品は、
「何を撮れば終わりか」の答えがわからぬままなのを
半端に感じはじめ、見直しを進めている。

セレクトをし直したものについて
写真誌を作られている方々にお話しする機会を頂いた。
整理できていないことも多いけれど、私の言葉で伝えようと思う。

見直している作品については、こちらでも観られます。
どうぞ御覧ください。

ZOOMS JAPAN 2018 ノミネート作品一覧
https://zooms.smktg.jp/public/application/add/82


2017/09/30

画像は、「また、本腰入れて草を撮ってみようかな」と思ったとき、
自宅のスキャナでフィルムを取り込んで作ったデジタルデータ。

気分転換に、いつもと違う明るさと軽い色合いにしてみた。
ちょっと妙に楽しくなった。「なんだこれ?」って感じで。

撮ることだけが「写真」じゃない、ふと思った。
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