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カテゴリー "エッセイ" の記事

うつろう

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「今年の春は早くやって来たね」とか
「あっという間に桜が咲いてしまったね」とか
そんなことを話す機会が多い今年、
そろそろ一年の半分が終わります。

「これを撮るぞ」と意気込むことがさほどなく
「ここへ行きたい」と切に願うこともないので
レンズを向けるのは専ら日々の何かしら。
生活の気になる風景を気が向いたときに撮っています。

特別なものや非日常への関心が薄くても
季節が移ろえば写真に写るものにも自然と変化が現れます。
写真はそれを目に見えるかたちで教えてくれますね。

少ない枚数でも、それらを見返していくうちに
自分の視点の偏りが分かってくるのもまた
写真の楽しみ方の一つだ、と考えるようになりました。


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東京は、梅雨に入ったあたりから
本来の季節の落ち着きを少しずつ取り戻しているように思います。
雨が降り、太陽が時折顔を出し、また雨が降る。
その繰り返しの先に待っているのはじりじりと暑い日々。

一年の残り半分、私はどんな風景を撮るのでしょうか。
今年も日本に夏がやってきます。心してかかりますかね。

地球へもどっていく私

「草」をテーマに初めて制作、展示をしてから五年が経ち、
今年東京で二度目の草の写真展を開催することになりました。

自分がどんなものを好きで撮っているのかよく分かっていなかったとき、
気に入っている写真を選んで、並べて、選んで、並べて…を繰り返し
最後に残ったのは植物が写っているものばかりで。
そのなかでも群を抜いて多かったのが、草の写真でした。

今でも外に出ると、目線は自然と下を向いています。
地面にウエストレベルのカメラを直接置き、ひざまずいてファインダを覗く姿に、
「草になろうとしている」とか「土になろうとしている」とか
「地球へ戻ろうとしている」とか言われます。
なんだか妙に褒められているような気持ちになってしまいます。笑

今回の個展では、五年間で撮影したもののなかから選んでいます。
これまで何度もお見せしたことのあるものも、一度も公にしてこなかったものも
共に楽しんでいただけるような構成の展示にしています。

作品を見終えた後、思わず下を向いてしまいたくなるような
そんな風に楽しんでもらえるような機会になれば嬉しいです。



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八木香保里 写真展 「草のね」
2018年5月3日(木) - 5月27日(日)

うつわと、暮らしの道具 パルケ
東京都品川区小山6-21-20
http://parque-tokyo.com/

魔物のような時間に



朝起きてから私は、いつもある時間の中を彷徨う。
生きるために活動するのとは少し異質な時間、堰き止められてぐるぐる滞留しているような、魔物のような時間の中を。
それは、人びとが動き出す前にあり、1日の活動が本格的に始まる前にあり、現実の生活に自分を放り込むため自分をリセットする時間でもある。

その中で朝をまとった光景を見、照らす光を意識する時、私は、やはり昨日が過ぎて今日は来たのだと確信し日常の扉を開けに行く。

話をしよう、もう一度。

決心してどどんと定め
「これに向かって突っ走るぞ」という性格ではありません。

暮らす日々に時折現れる「考える」機会に立ち止り、
いつもなら「駄目だ」と決めつけるところを
「とりあえず」とアクションを起こす。
動いたことから生じる新たな課題を解決してみる。

写真に関しては、そんな単純な繰り返し。
撮影よりも過去の作品を見直す機会が多い一年。
気がつけば貴重な経験をさせてもらうことができました。


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今年の年賀のご挨拶に用意した写真です。
特に力強い目標も何も無かったのですが、何となくこの一枚が
当時の私にはしっくりきたようです。

話をしよう、もう一度。

写真を選んだときに浮かんだ言葉。
「こんな感じの一年になったらいいな」と感じ、その想いを
忘れないまま今も大して変わらないので来年もこのままです。

でも、言いたいことは同じでも、言葉選びは少し変わったかな。
どう変わったのかは、また来年この場でお話しようと思います。

英語力つけなきゃ。

先月末、イタリアへ行ってきました。

以前、お知らせしました展示中のフィレンツェの
ワインバーへご挨拶に行ってきました。
(これを口実に旅行に出たのですけど。。。)
もちろん、観光はしっかりしてきました。

海外で展示するにあたり、規模の大きさは関係なく
英語力がもっとあればよかったな、と痛感しました。

当然のことながら、プロフィールもステートメントも
ギャラリーオーナーにご挨拶するにも全て英語だからです。
いくら翻訳ソフトやアプリがあっても、身についていないと
難しいこともあります。
会話は、若干冷や汗・・・?
(ボキャブラリーが少ないので)通じないからこその面白さは
ありますが、その時は緊張でした。

今から勉強するのが嫌だな、と思ってしまいますが
やっておくべきなのかと。
海外で展示しなくても、ワークショップなんかで講師が外国人で
英語だったりすることもありますしね。

ちょっとずつ始めよう。