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カテゴリー "八木香保里" の記事

地球へもどっていく私

「草」をテーマに初めて制作、展示をしてから五年が経ち、
今年東京で二度目の草の写真展を開催することになりました。

自分がどんなものを好きで撮っているのかよく分かっていなかったとき、
気に入っている写真を選んで、並べて、選んで、並べて…を繰り返し
最後に残ったのは植物が写っているものばかりで。
そのなかでも群を抜いて多かったのが、草の写真でした。

今でも外に出ると、目線は自然と下を向いています。
地面にウエストレベルのカメラを直接置き、ひざまずいてファインダを覗く姿に、
「草になろうとしている」とか「土になろうとしている」とか
「地球へ戻ろうとしている」とか言われます。
なんだか妙に褒められているような気持ちになってしまいます。笑

今回の個展では、五年間で撮影したもののなかから選んでいます。
これまで何度もお見せしたことのあるものも、一度も公にしてこなかったものも
共に楽しんでいただけるような構成の展示にしています。

作品を見終えた後、思わず下を向いてしまいたくなるような
そんな風に楽しんでもらえるような機会になれば嬉しいです。



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八木香保里 写真展 「草のね」
2018年5月3日(木) - 5月27日(日)

うつわと、暮らしの道具 パルケ
東京都品川区小山6-21-20
http://parque-tokyo.com/

話をしよう、もう一度。

決心してどどんと定め
「これに向かって突っ走るぞ」という性格ではありません。

暮らす日々に時折現れる「考える」機会に立ち止り、
いつもなら「駄目だ」と決めつけるところを
「とりあえず」とアクションを起こす。
動いたことから生じる新たな課題を解決してみる。

写真に関しては、そんな単純な繰り返し。
撮影よりも過去の作品を見直す機会が多い一年。
気がつけば貴重な経験をさせてもらうことができました。


2017_12_yagi


今年の年賀のご挨拶に用意した写真です。
特に力強い目標も何も無かったのですが、何となくこの一枚が
当時の私にはしっくりきたようです。

話をしよう、もう一度。

写真を選んだときに浮かんだ言葉。
「こんな感じの一年になったらいいな」と感じ、その想いを
忘れないまま今も大して変わらないので来年もこのままです。

でも、言いたいことは同じでも、言葉選びは少し変わったかな。
どう変わったのかは、また来年この場でお話しようと思います。

撮ることだけが「写真」じゃない。

「最近あまり撮ってない」と思いながら、
そのことに対して危機感を抱かない。

「メインの機材は?」に即答できず、
「現状、スマートフォンです」と答えてしまう。

フィルムを入れて撮り切るまでに一年以上かかってしまった
カメラが何台もあり、少しずつ撮って中身を空にしている。

「何を撮ったらいいのかな」と自分に問うときに
「何を撮っていたかな」と同時に問うことが多く、
結果として今年はこれまで撮影したもの、制作したものを
見直すことに費やす時間が増えている。

だからなのか、
最近あまり撮っていないし、それを気にもしていない。

三年前に制作をはじめた作品は、
「何を撮れば終わりか」の答えがわからぬままなのを
半端に感じはじめ、見直しを進めている。

セレクトをし直したものについて
写真誌を作られている方々にお話しする機会を頂いた。
整理できていないことも多いけれど、私の言葉で伝えようと思う。

見直している作品については、こちらでも観られます。
どうぞ御覧ください。

ZOOMS JAPAN 2018 ノミネート作品一覧
https://zooms.smktg.jp/public/application/add/82


2017/09/30

画像は、「また、本腰入れて草を撮ってみようかな」と思ったとき、
自宅のスキャナでフィルムを取り込んで作ったデジタルデータ。

気分転換に、いつもと違う明るさと軽い色合いにしてみた。
ちょっと妙に楽しくなった。「なんだこれ?」って感じで。

撮ることだけが「写真」じゃない、ふと思った。

アンコール

「これいいな」と何度も見返す写真には
偶然目にして気になって仕方なくなって写したものも多い。

「これを写して見せて伝えたいことがある」
…という感情抜きの、乱暴な言い方をしても良いなら
「直感に頼り切った自分勝手な写真」を引っ張り出して並べてみる。

そんな無計画な写真も、
何枚も集めて眺めてみると浮かび上がる何かがある。
草、光、知らない人の後ろ姿、偶然の配置、色と形。
常に意識しなくとも、いつも傍らにある私のすきなもの。

そう考えてみたら、すっかり気が抜けてしまった。
いつでもどこでも写真って撮れるもんかもしれないな、と。

昔も今も大して変わらないな、と思う。自分のこと。
また同じように撮れたらいいな、と思う。

それが私の、写真との向き合い方なのかもな、とも思う。


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戸越あたりを拠点にする作家たち展
カモナハウス 2017

2017年6月23日(金) - 7月5日(水)(木曜休)
フォトカノン戸越銀座店ギャラリー
東京都品川区戸越2-1-3
http://www.photokanon.com/

カモナハウス フェイスブックページ
https://www.facebook.com/comeonourhouse/

会期中は壁面の写真展示と、プリントとカードの販売をします。

昔も今も好きな写真を「アンコール」として一冊にまとめています。
ページ数が沢山で枕みたいになりそうで値段がつけられなさそうです。
販売するかどうかは、まだ決めかねているところ。

わたしの桂川

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東京へ出て間もない頃、右も左もよく分からなかった頃、地図を片手に一人歩き、この川を眺めました。「東京なのに桂川がある」、そんな風に考えることがあってから、多摩川を「桂川」と読み替えて郷里を想いました。

私が育った街には大きな川が流れています。それが桂川です。東京にいて、しかも川沿いに「桂川」の文字を見つけたことが感慨深く、今でもこの風景が好きです。橋を渡るときには必ずこの「桂川精螺」の看板が見える側を歩きます。路線バスに乗るときも座席は川の上流側を選んで座ります。

その場を離れたから、手放したからこそ分かる懐古への情があると思います。もうそばにいないのに、それが返ってより一層愛おしくなる。そんな気持ちをどうにもできず、写真が好きで撮っているから、取りあえず試しにその場にレンズを向けてみる。撮ってみる。眺めて、撮って…の繰り返しがあっての今。時間が経ち、東京に暮らしながら大事にしたい場所が多摩川の他にも少しずつ増えています。


大切にしたい風景を見てもらうことは、抱く気持ちを他人と分かち合うことに似ています。この春、そういう機会に恵まれました。お近くにいらしゃることがあれば、遊びにいらして下さい。玉川で多摩川を、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。


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四月と三月  写真展 「たまがわ」
2017年4月1日(土)- 4月30日(日)
STARBUCKS COFFEE 玉川三丁目店
東京都世田谷区玉川3-34-2 リオ・ヴェルテ
http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=1148

四月と三月 ※ (近 一志氏との共作)
https://www.facebook.com/shigatsutosangatsu/